Ironman Malaysia レース対策

2018年もIronman Malaysiaが開催されることになりました。11月という中途半端な時期ですが、北米・欧州の大会と比べると競争レベルは低く、Kona出場権枠数も50あるので、この大会でKonaの出場権獲得を狙う方も多いと思います。2016/20172回出場したので、参考になりそうな情報をメモしておきます。

ただし比較的レベルが低いと言っても、2015年まではM35-39カテゴリーで10時間20分以上でも出場権を獲得できていたようですが、2016年以降はM35-39カテゴリーであれば9時間50分台後半が出場権獲得の最終タイムです。おそらく2018年も10時間以内でのゴールが必要になると思います。

また、11月開催なので一ヶ月前のKonaに出場した選手は出ないかと思いきや、2016年のこの大会で出場権を獲得し2017年のKonaに出場したばかりの3選手が、再び2017年のこの大会でKona出場権を獲得していました。2018年も、この大会のことをよく知る上位選手が出場すると考えられるので、大会に特化した準備も必要でしょう。

※過去記事:一般的なレース対策

※過去記事:IMマレーシアのレースデータ分析

  • スイム:平和な海

スイムコースは湾の中なので静かです。2016年、2017年ともに大きな波も潮の流れもなく快適に泳げました。ローリングスタートなのでバトルも少ないです。水質は悪く視界は1−2メートルくらい。右回りの三角形のコースを2周しますが、戻ってくるときに朝日がちょうど目に入るので、ゴーグルはミラーレンズがよいでしょう。試泳は、当日朝以外は不要と感じました。ケアンズの時は波が高かったので、心の準備のために前日に試泳しておいて良かったと感じましたが、マレーシアはホテルで泳げば十分です。その分、休んだ方が良いです。

  • バイク:登り対策

2016年のGarminのデータを見ると、コース全体の獲得標高は1400m程度で、勾配2.5%から6%程度の上りが14回あります。そこまでアップダウンの激しいコースではないと思いますが、この登りで脚を使いすぎるとランに大きくマイナス影響を与えるので、事前に登りのペダリングやペースコントロールを十分練習できたかが勝負を分けると思います。

開始位置km距離m勾配% 
3.9614502.62周目103km
6.0812502.4 
18.1314603.62周目117km
20.877102.7 
51.539305.92周目150km
53.205005.2 
56.8317803.3 
73.5237400.92周目なし

私のGarminによる計測なので多少の誤差はあると思われます。

  • バイク:エイド

バイクスタートしてから数キロのところに最初のエイドステーションがあるので、事前にバイクにセットするボトルは1本(私の場合、Shivのフレーム内蔵式500l程度)で十分でした。また、20kmまでアップダウンがあるので、軽量化を図るために最初のエイドステーションで受け取るのも身体を冷やすための1本だけにしました。アップダウンの終わり近くの20キロ地点にもエイドステーションがあるので、水が足りなくなる心配はありません。
なお、レース条件は高温多湿ですが、20キロ毎にエイドステーションがあるので、常にボトル2本分持っていれば水分摂取用とクールダウン用として十分でした。

  • バイク:スコール対策

バイク中に熱帯地域特有のスコールが発生した場合、下りとカーブでは注意が必要です。日本ではなかなか経験できない感じの雨量で、私も下りで時速40キロ以上出ているときに転倒しそうになりました。また、路面状況も良くないので、スコール中に目の前で走っている選手がカーブで転倒している姿も目撃しました。長時間は降り続かないので、スコール中は安全を最優先して、身体をリフレッシュする時間と考えた方がよいと思います。

スコール時の写真(ホテルにて)

  • バイク:ゴール前のコース確認

ゴール前の177Km過ぎ(ランカウイ・ラグーンリゾートの近く)でUターンして橋を超え、2kmほど直進してからバイクゴール地点に向けて左折するのですが、それよりも前で間違えて左折している選手がいました。橋に入る前のUターンする付近もわかりにくいので、このあたりは事前に下見をすると良いと思います。この道は、メリタスペランギやチェックイン会場であるMICEから、スイム会場(=バイク預託会場)に向かう道の途中にあるので、バイク預託の際についでに確認しておくとよいでしょう。

  • ラン:暑さ対策

2017年はレース開始が8時前だったので、ランは14時から18時くらいの間に走ることになりました。ランの前半は気温が高いので、ジップロックを持参してエイドステーションで氷を詰めて、帽子の間や肩に挟むとよいです。コース自体はフラットで走りやすいです。

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