Ironman World Championship 2018 10/13 Race Day (Run&Finish-line)

フィニッシュラインの様子

ラン

タイム 3:36:35102/230人、44%)
平均心拍数 139/分(最大152
平均ピッチ 175/
平均ストライド 1.11m
上下動比 7.7%
平均接地時間  227ms

*ピッチ、ストライド、上下動比、接地時間はランニングポットなしの計測値

スタート直後はバイクと同じくパラニ通りの坂を登る。大勢の観客の声の中から家族の応援の声が聞こえ、力をもらう。足は軽い。そして、クアキニ通りに入ると週末のスイム練習に参加させてもらっているGotenyama Triathlon Clubのコーチと応援のメンバーが。今回は、応援の旗まで用意していただいてありがたい限り。沿道の応援もずっと途切れない。

引き続き足は軽く、スピードを抑えても4:30/kmくらいのペースになってしまうので、さらに目標ペースの4:40/kmあたりまで抑える。アリイドライブは体温を下げる区間で無理はしないと決めていたので、エイドステーションごとに氷をウェアの中に入れて、両手にも氷を持って走る。

6km過ぎたあたりから、お腹からお尻にかけて嫌な感覚が。まさかマレーシアでも感じたあの感覚か、と思っていると、強烈な便意が。2つのエイドステーションでトレイが見つからず焦る。6月の合宿でも同じような場所でトイレに行きたくなり、アリイドライブ沿いの公衆便所で用を足したことがあったので、なんとかその近くまで我慢して、ギリギリのところで踏みとどまることができた。アリイドライブは沿道の応援が途切れないので、どこかの茂みでというわけにも行かず、公衆便所の存在を知らなければ耐えられなかったかもしれない。改めて、何事も事前準備が大事だ。

身体も軽くなって、さあランの本番スタートと思って快調に走り出す。パラニ通りの急坂も無理しないペースで登って、いよいよ観客も応援もほとんどない灼熱のクイーンKハイウェイへ。このあたりから4:40/kmペースで走るのに余裕がなくなってくる。まだ10kmくらいしか走ってないのに、まいったなと思っていると、15km過ぎで再度、強烈な便意が。完全に昨日の3食は食べ過ぎだ。幸いエイドステーションにトイレがあって入るが、今後は鍵が壊れていてロックできない。着ているウェアは上半身を脱いでからでないと下を脱げないので、トイレの中でほぼ全裸になって用を足す。この状態でドアを開けられたら、どれだけ情けない姿を晒すのか。そこまでしてレースする必要あるか?とか思い始める。

なんとか、ドアを開けられること無くトイレ完了。再び走り始めるが、今度は17km過ぎから下腹部の筋肉が攣り始めて、足が着地する度に針で刺されているような痛みが発生。慌てて塩熱サプリを摂取してなんとか痛みが収まるが、このあたりから続く微妙な上りではもう5:00/kmを切ることが難しい。着地した時に、身体を前に進めるための後方への蹴り出しができない。後でデータみると歩幅が短くなり、上下動比も高まり始めている。こうなるとフォームが崩れてさらに非効率な走りになり、悪循環が始まる。暑さも厳しく、日焼けで唇も痛くなり始めている。なんとか体温を下げるために、エイドステーションでは、氷を入れたコップにコーラとゲータレードを入れて、少し冷たくしてから飲む。そして、次のエイドステーションまで、残った氷を食べながら走る。その繰り返し。

スイムで時計が止まっていたので、今のペースでいくと合計タイムがどうなるか分からない。自分を集中させるものを失うと、ズルズルとペースが下がっていく。そんな時に、エナジーラボの折返し手前で、栗原選手を前に見つける。少し後方を追っていくが、エイドステーション毎に苦しそうに止まっている。栗原選手をパスし、2-3km進むと、今度は石橋選手と思われる人を発見。確信はもてなかったが、西武ライオンズのキャップを被っている非日本人はいないだろうと思い、後ろから追ってパス。

再びクイーンKハイウェイに戻ると、自分の同じウェアを着た、700番代のJIMというおじさんが良い走りをしていたので3kmほど並走。彼の力も借りて残り10kmくらいから再び4;50/kmくらいにペースを戻すが、再び、下腹部の痙攣の痛みが再発して並走を断念。今度は塩熱サプリを短時間で6粒も取ったが痛みがおさまらない。痛すぎて走れないので、痛みのある箇所に力が入らないように手で力一杯押し込みながら走る。

35kmを過ぎたあたりから、足を後ろに蹴り出して身体を前に進めることを諦めて、ももを上げて足を前に出すことだけに集中する。少なくともももを上げれば前に進むはず。この走り方は意外とよくて、少しだけペースを取り戻すことができた。ようやくクイーンKハイウェイが終わって、沿道の応援が続くパラニ通りへ。急な下り坂を脱力しながら走る。

クアキニ通りに入ると、さらに沿道の応援が増えて、日本人の方からも応援をもらえる。でも、体力は限界に近く、スタート直後に同じ道を通ったはずなのに、アリイドライブに入るまでの道が長くなっている気がする。まだなのか。

そしてようやくアリイドライブへ。狭い道の両側は途切れることなく応援が続いている。アスファルトの道路にも、びっしりとチョークで応援のメッセージが書かれている。その上を走りながら、もうすぐゴールできる喜びと、沿道の応援が嬉しくて笑顔になる。笑顔になればなるほど、沿道の人も”Nice Smile!!”とか”Looking Good!!”とか熱烈に応援してくれる。そういう熱烈な応援に感動しながらゴール。

後ろを振り返って速報タイムを見ると、何と10時間53秒。

正式記録 10時間00分54秒
年代別カテゴリー順位(M35-39) 147位(完走者230名)
性別順位 683位(完走者1669名)
全体順位  743位(完走者2307名)

ゴール直後は、選手が滞留しないためなのか、選手一人に対して二人のボランティアがついて、記録を受け取る場所近くまで案内してくれる。ゴールできた安堵と、二人と話していたので前向きな気持ちになっていたが、記録を受け取る場所について一人で芝生に座っていると、残念というか悔しい気持ちで一杯になった。まずは、得意なはずのランで思うように走れなかったこと。バイクのレース条件が良かったにも関わらず10時間を切れなかったこと。そして、記録証で世界のトップレベル層との差を認識し、自分が設定していた目標のレベルの低さを痛感したこと。スイムは1時間6分でアイアンマンのスイム自己ベストを更新したものの、エイジカテゴリー230人中149位。快調だと思っていたバイクに至っては、エイジ230人中184位で下位20%という結果だった。

2013年の5月に、この大会のドキュメンタリー番組を見てトライアスロンを始めたので、是非とも出場したい大会だった。そして、実際に参加してみて、参加者のレベルの高さ、世界トップレベル選手の身近さ、ボランティアや観客の数の多さとモチベーションの高さ、パーティー等の大会を盛り上げるための演出の質、ハワイ島の自然の美しさ、そのどれもが、今まで参加したケアンズ、マレーシアとは比べ物にならないレベルだった。でも、僕の場合、それは一回経験できれば十分で、満足できるレース結果が伴わないと、次は楽しめないだろうなと感じた。もちろん、何に楽しみを見出すかは人それぞれで、毎年出場することを楽しみにしている人を否定するつもりは全くない。そんなことを1時間ほど考えながら休憩して、宿に帰った。

19:00

宿に帰ると、今後は入り口のゲートに朝見た大きな布が掛けられていた。Good Luckの場所にCongraturatonsの文字が。部屋に入る前にホストファミリーに感謝を伝え、ハヴィ折返しで撮ってもらった動画を頂く。

23:00

シャワーを浴びて一休みした後は、最終ゴールの応援と、バイクピックアップのために再び会場へ。

チャンピオンも最後の完走者を迎える

23:50

いつも週末のスイムでご一緒している方が熱中症になったようで、制限時間の直前に歩いて帰ってきた。最後の1キロをコーチと一緒に3人で歩いてゴールへ。大声援を受けていた。

24:00

そして、日本人の稲田さんが85歳での世界最高齢での制限時間内の完走を果たす。ゴール横で見ていたけれど、この時の会場の盛り上がりを表現するのは難しい。拍手や歓声が地響きのような感じで全身を震わせる。稲田さん、新記録の達成、本当におめでとうございます。

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