Ironman World Championship 2018 10/13 Race Day (Swim&T1)

※レース直前のスイム会場の様子

2:45

起床。外はシトシトと雨が降っている。

4:30

1000kcal分の食事をしっかりとって出発。いつのまにか雨が上がり、空は満点の星空。車に乗って宿の出口に進むと、ホストファミリーが用意したと思われる大きな布が。大きな字で私の名前と選手番号、そしてGood luck!の文字が。やる気が高まる。

5:00

会場から歩いて10分ほどのところにあるスーパーに車を停めて、歩いて受付会場へ。手順を案内する人や、ボディーマーキングのために腕を拭く人、ナンバーシールを貼る人、どのボランティアも楽しそうに選手を応援してくれる。

まだ暗い中、順調にバイクのセッティングを完了。その後はトランジションの手順を最終確認する。スイムアップしてからバイクギアバッグを取る手順。着替えてからバイクまでの道順。バイクから帰ってランギアバッグを取るまでの手順。一通りの手順を覚える。

それでも時間が余ったのでバイクギアバッグからシューズを取り出していいかボランティアに確認したらOKがでたので、取り出してバイクにセッティング。後で気づくが、これは余計だった。トランジションでは、バイクシューズでもある程度速く走れるし、乗ってからシューズを履くのに手間取った。

全てを終えるとプロ選手がセッティングする姿を眺める。女子3連覇中のDaniela Ryf選手は背が高く想像していたよりも細く見える。昨年の女子2位のLucy Charles選手は肩幅は広いが背は思っていたよりも低く、上着を着ていると細く見えた。この体格で本当に8時間台で走れるのか不思議な感じ。それに対して上着を脱いで私の目の前に座っていたSarah True選手は筋骨隆々で、もし羽交い締めされたら簡単に首を折られそうな印象。先の二人も、もっと近くで見ると違って見えたのかもしれない。

男子はSanders選手とKienle選手。Sanders選手は準備完了後にバイクを拭いたタオルをボランティアに返して笑顔で会話していた。それに対してKienle選手は終始真剣な表情を崩さずバイクの最終確認。

レース当日の受付に向かう選手たち

7:05

スイム開始

タイム1:06:08149/230人、65%)
実距離Garmin不調により実際に泳いだ距離は不明
平均心拍数147/分(最大154
平均ストローク数34/分(最大42
合計ストローク数 1992

キングカメハメハホテル前のビーチで簡単に泳いでから、桟橋の入り口へ。既に150m沖のスタート地点に向かって大勢泳ぎだしているが、身体を冷やすと良くない気がしたのでスタート10分前まで砂浜で待機。10分前になって海に入り、前から3列目くらいに並ぶ。スタートラインが横に7−80mくらい広がっているためか、自分がいるところの列は7−8列くらい。もっと何十メートルもスタートラインの後方から泳ぎ始めると思っていたので、ラッキーとか思いながら立ち泳ぎ。でもそうやって調子に乗っていると、右足の中指が攣り始めたので、手で伸ばしてマッサージ。多少うねりがある中での立ち泳ぎは、スイムが苦手な自分にとって楽ではない。そして、足を動かさずに手だけで浮いていると、いきなりスタート合図のキャノン砲が炸裂。「慌てず、自分のペースで泳ぐことに集中」と言い聞かせてスタート。

最初の200mくらいは想像していたよりもバトルが激しい。この大会のレベルの選手であれば不必要な身体の接触をお互いに避けると思われるが、さすがにこれだけの人数が同じ第一ブイを目指して泳ぐので多少の接触は避けられない。一方で、ブイは大きくて見やすい。4ストロークに1回くらいの割合でヘッドアップして、蛇行しないように気をつける。200mくらい進んだところで、気持ちも落ち着き、冷静に自分の泳ぎを考えられるようになる。このころから合計のストローク数をカウントしはじめた。試泳のときにGarminの記録でストローク長が1.95mと出ていたので、折返し地点の1900mまでに約1000ストロークすることになる。泳ぎながら、泳いだ距離を大まかにでも把握できると気持ちがずいぶん楽になったので、今後、3.8kmを泳ぐ時はカウント必須だ。

スタート直後はカウントしていなかったので正確ではないが、約1000ストローク前後で、折り返し地点に浮かぶ船に到着。7月からスイムコーチしてもらっている久保埜さんから「前半抑えて後半にビルドアップ」というアドバイスを頂いていたので、そこからピッチを上げようかと考えたが、折り返してからは想定した方向と違うところにブイがあることが多く、何度か方向を見失う。また、海底のサンゴや岩が殆ど後方に進まず、同じ場所にずっと留まっているのではないかと焦る。周囲に選手がいなくなったこともあったので、一人で蛇行していたのだろう。ビルドアップとか言ってる場合じゃないと思い直す。2000mを超えてからの疲労も影響したと思われるので、今後はスイム後半に崩れないための改善が必要だ。さらに残り500mくらいからスイムスキンのジッパーがズルズルとさがり、背中のあたりでスイムスキンがひらひらと抵抗を生んでいるのを感じる。2年前の伊良湖トライアスロンのブースで定価25000円の品が、在庫処分という理由で4000円程度で売られていた安物なのでしょうがないか。水の抵抗を減らす道具が、逆に抵抗になってしまった。

いよいよカイルア桟橋が見えてきてスイムアップも間近。最後にまた混雑して接触が増えるが、ここで焦って体力使うなと自分に言い聞かせながらスイム終了。タイムが気になってすぐに手元の時計を確認するが、見慣れない画面が。なんと時計が途中でストップ。今回はウェットスーツを着替える必要がなく、バイクではいつも手の内側に画面が来るように時計をつけているので、最初から画面を内側に向けて泳いでいたら、おそらく他の選手と接触したタイミングで時計が止まっていたようだ。「レースで初めてのことはしない」というルールを守らなかった罰か。でも、こんなところで焦ってもしょうがないので気にせず進む。

トランジション1
0:04:00

トランジションの手順で戸惑うことはなかったが、ウェアの袖に手を通すのに手間取ってしまった。スイムの前に、ウェアを抜いでスイムスキンの中に入れたときに、袖が反対に裏返っていたのを直すのを忘れていた。今後は着たまま泳ぐか、袖を通しやすいようにしておくべき。でも、後でリザルトみると上位選手は自分よりも130秒ほどトランジションを速く済ませている。考えられる改善ポイントは、移動時の走る速さ、身につけるものの削減(ジェルを入れたウェストポーチ、グローブ)、着替えの速さ(スイムスキン、ウェア)か。

トランジションを終えて、バイクスタートポイントの大会の電光掲示板を見ると1時間10分の文字が。スイムは順調にいっても1時間9分と想定していたので「もしかして、トランジション含めて1時間10分だと、スイムは1時間7分くらいかな」とちょっと嬉しくなってから、バイクスタート。

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