Kona09:2017年計画と結果

 *写真:オーストラリア・ケアンズ

前年に初アイアンマンを経験して、ロングのレースで最高のパフォーマンスを発揮できるのは年2回までと感じました。レース自体の身体への負担も大きいですが、満足いく結果を出すには少なくとも4ヶ月程度の集中的な練習と節制が必要で、レース後も2ヶ月ほど休む必要があるためです。2017年の最初のレースは宮古島大会が抽選で外れたので、ケアンズを前半の最重要レースに設定しました。この時点では2017年にマレーシアで開催されるか分からなかったので、ケアンズの結果を見てから後半の計画を立てることにしました。

そして、順調に練習を開始した矢先の2月にインフルエンザで寝込み、そのときに読んだ「トライアスロン・トレーニングバイブル」によって練習計画がさらに精緻化されました。特にメインレースまでの週毎の練習時間や必要な強度、リカバリー方法や食事内容など、練習内容を出場権獲得に向けてかなり体系化することができました。週あたりの練習時間も1年分作成し、仕事、プライベート、練習のバランスも管理しやすくなりました。

時期大会位置づけ
2017/3埼玉TUロング記録会バイクとランの力確認
2017/6Ironman Cairns翌年度以降の下見
2017/7,9真鶴OWS,東京ベイOWS,南房総OWS海の泳力強化
2017/10伊是名トライアスロン(台風キャンセル)毎年の恒例行事
2017/11Ironman Malaysia2017年のメインレース

練習では、バイクの強化を最優先とし、前年に手応えを感じたローラー台での中負荷での長時間練習を中心に行いました。また、パワーアップのための筋トレも本格的に開始しました。その結果、3月のロングディスタンス記録会では、100キロのバイクパートでやや力不足を感じたものの、その後の21キロのランでは想定以上のペースで走ることができ、総合2位。6月のケアンズまで、安心してバイクの練習に打ち込むことができました。

ケアンズでは、出場権獲得は逃したものの、レースタイムは事前の目標を大きく上回る9時間41分で、獲得まではあと10分でした。バイクで抜かされた時にすぐ後方に下がらなかったために5分間ペナルティーを取られたので実質的な差は5分。ランは手元の時計で3時間13分で、かなり自信を持つことができました。一方で、スイムには課題を感じたので、夏のオープンウォータースイムの大会に複数出場。そして、開催されるか不明だった11月のマレーシアの開催が決まったので、こちらを2017年の最重要レースと設定しました。

最終的にマレーシアで出場権を獲得することができましたが、世界選手権を狙うなら、極力その他のレースには参加せず、出場権獲得に必要な練習を淡々とこなす方が良い、というのが私の感想です。マレーシアの3週間だった伊是名が台風でキャンセルになったのは、参加できなくて残念だったもののマレーシアのためには良かったと思っています。

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  1. […] Kona09:2017年計画と結果 – S.H Triathlon log 2018年3月4日 […]

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Kona01:アイアンマン世界選手権コナ出場権獲得までの1年7ヶ月 – S.H Triathlon log へ返信する コメントをキャンセル

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