ケネニサ・ベケレ キャリアを語る

2019年のベルリンマラソンで、フルマラソン世界記録に、あと2秒に迫る走りを見せたベケレ選手。15分ほどの動画で自身のキャリアを語っていました。いくつか心に残った点をメモします。

https://www.instagram.com/tv/CAc4p-xHEPe/?igshid=jwp1xikrbhuk

マラソンに戦術なし

人は、マラソンには戦術(Tactics)があると言うし、戦術的じゃなきゃダメだとも言うけど、十分な準備がなければ戦術など無意味。

レースで大事なのはペースの維持と先頭集団について行くこと。その二つに集中すること。

そのためにやるべき事は、体調を整えて、十分に準備すること。それがないと戦術など何にもならない。

家族について

(2017年の途中棄権したベルリンマラソンと思われるレースについて) これまでの中で最も悲しいレースだった。家族や友人が現地で見守る中での棄権だったから。

レース中は、自分はベストを尽くすだけで、その中でどう感じるか、どれくらい強いと感じるか、苦しいと感じるかなどが重要であって、レースの成功や失敗はあまり問題ではない。

でも家族にとっては、自分が先頭から遅れたのかであったり、勝ったのかと言うことしか分からない。私が勝てば皆喜ぶし、負ければ悲しませることになる。でも、それが人生であり、受け入れなきゃいけない。

世界記録から2秒遅れについて

ベルリンマラソンで2秒だけ世界記録に届かなかったのは少し残念。

でも、ここ数年の怪我によるブランクや不調から、誰も私が好記録を出すと思っていなかったはず。それの対して自分は出来ると示せたことがとても重要であり、幸せに感じている。

(16年間破られていない5000mの世界記録について) 日々、テクノロジーが進化しているので昔の自分の世界記録が破られても驚かない。10年前と今とでは全く状況が違うから記録が向上して当然。自分はその時代にベストを尽くした。

やるべき事

自分は、スポーツに興味関心がある世界中の若者にとって、ロールモデルだと言う自覚がある。

人は、自分の家族や後進のゴール達成やモチベーション向上を手助けする必要がある。自分の場合はマラソンの記録でそう言うことやれたので誇りに思っている。2秒起きれたのは残念だったけど(笑)。

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